オリーブオイルの美容液には、保湿力のほかにもたくさんの魅力があります。

どんなに化粧水をつけてもすぐに乾燥する、ちょっとした刺激で肌荒れを起こしてしまう、最近お肌にハリがないように感じる……乾燥肌、敏感肌、年齢肌※など、人によってお肌の悩みは様々です。
いろいろなスキンケアを試してみたけれど効果が実感できない、という方に試していただきたいのがオリーブオイルによるスキンケアです。
※年齢を重ねた肌

オリーブオイルの美容効果が高いと言われている理由は、オリーブオイルの成分に秘密があります。

オリーブオイルには、お肌をしっかり保湿して乾燥を防いでくれるオレイン酸、お肌にうるおいを与える植物性のスクワレン、乾燥肌を健やかにするビタミンAやポリフェノールなど、素肌を整えてくれる成分が豊富に含まれているのです。

なかでも多く含まれているのが、お肌を保湿して乾燥を防いでくれるオレイン酸。
オレイン酸は人の皮脂に近い成分で、お肌へのなじみが良いという特長を持っています。
そのため、素早くお肌に浸透※し、しっとりしながら表面はさらりとしているのです。
※浸透は角質層まで

オリーブオイルを使い続けることでお肌がやわらかくなり、お肌の環境が整って肌印象も明るくなります。

オリーブオイルは、素肌を本来の健康な状態に近づけるためのサポートをしてくれます。
メイク落としにはオリーブオイル配合のクレンジング、毎朝の洗顔にはオリーブオイル配合の石けん、お肌の水分補給にはオリーブ果実の成分を含む化粧水、油分の補給にはオリーブオイル美容液と、トータルでスキンケアを行ってみてください。特に乾燥肌の方や敏感肌の方は、オリーブの美容成分がうるおいを守りながらお肌に届いていることを実感できるでしょう。

ただし、正しいスキンケアを行わなければ、美容成分をお肌にしっかり届けることができません。せっかく使うのですから、オリーブオイルの効果をあますことなく実感できるスキンケアを行いたいものですよね。

オリーブオイルのうるおい効果を高める「サンドイッチケア」をご存知でしょうか。
洗顔→化粧水→オリーブオイル→化粧水→オリーブオイル、のように、化粧水と化粧水の間にオリーブオイルをはさみ、最後にオリーブオイルで仕上げるというスキンケアです。
より効果的にお肌を整え、うるおいを感じることができますよ。

洗顔したら、なるべくすぐに化粧水をつけてお肌になじませ、水分を補給しましょう。それから、オイルの油分でうるおいを閉じ込めることが大切です。

お肌に良い成分が含まれているオリーブオイルですが、オリーブオイルならなんでも美容に効果があるというわけではありません。
インターネットなどで、食用オリーブオイルを使ったケアが紹介されていますが、食用オリーブオイルは美容用ではなく食べることを前提に精製されています。また、繊維や果肉といった目に見えない程の残留物があるものもありますので、予期せぬトラブルに見舞われることもあるかもしれません。

一方、美容用オリーブオイルは、お肌につけても安全なように、不純物などをきれいに取り除きます。また、分子量が細かいためつけ心地がさらっとしています。
有効成分をしっかりお肌に届けるためには、食用ではなく美容用オリーブオイルでケアを行いましょう。

また、オリーブは栽培種だけで1300以上もの品種があると言われており、その中でも美容に適したものとそうでないものがあります。

例えば、スペイン原産の「マンザニロ」は果実に含まれている油の率が低く、独特の辛味があるので実を加工品として使用しています。同じくスペイン原産の「アルベキナ」はまろやかで甘い風味のオイルがとれます。
そして、明治41年に国内に導入された「ミッション」は、オイル用にも果実加工用としても使われています。

ミッションは、美容成分のオレイン酸やポリフェノールが豊富に含まれている品種で、小豆島で収穫される約20品種のオリーブのなかでも肌づくりにもっとも適していると考えられています(※香川県産業技術センター調べ)。

オリーブオイルは、使用感がしっとりしたもの、高い保湿力があるもの、ベタつき感のないさらりとしたものなど、オリーブの品種によりつけ心地が変わってきます。

夏はベタつき感の少ないさらりとした美容オイル、冬はうるおいが続く美容オイルというように、季節やお肌のコンディションに合わせて使うオイルを変えてみるのも良いかもしれませんね。

お肌になじみがよい、品質の高いオリーブオイルを使い続けていると、キメが整いお肌がしっとりしてきたと感じられるでしょう。オリーブオイル美容液を使おうかと迷っている方は、ぜひ一度試してみて下さい。きっと、手放せなくなりますよ。